私たちの頭上には、数えきれないほどの人工衛星が地球の周りをぐるぐると回っています。天気予報からカーナビ、インターネットまで、私たちの生活は宇宙からの恩恵をたくさん受けていますよね。Google Earthを使うと、そんな人工衛星たちが今、宇宙のどこを飛んでいるのか、リアルタイムで確認できるのをご存知ですか?
Google Earthで感じる宇宙の賑わい
Google Earthを開くと、まるで夜空の星々のように、たくさんの光の点が地球の周りをせわしなく動き回っている様子が見て取れます。その数、なんと約13,000個!地球を取り囲むように、これほど多くの人工物が存在していることに、きっと驚きを感じるでしょう。
これらの衛星の位置情報は、およそ30秒ごとに更新されています。まるで宇宙版の交通情報を眺めているような気分になりますね。私たちが普段意識することのない宇宙空間が、実はこんなにも賑やかなんだと実感できるはずです。
宇宙に漂う「スペースデブリ」とは?
さて、これだけたくさんの人工衛星がひしめき合う宇宙空間で、少し気になる存在が「スペースデブリ」です。もしかしたら、Google Earthに表示されている衛星の中にも、すでに役目を終えたデブリが含まれているかもしれません。
スペースデブリとは、簡単に言えば「宇宙に漂うゴミ」のこと。私たちの生活に役立つ人工衛星とは異なり、もう機能していなかったり、制御不能になったりした人工物全般を指します。具体的には、次のようなものがスペースデブリとして宇宙を漂っています。
- 耐用年数を過ぎて機能停止した、あるいは故障して制御できなくなった人工衛星。
- 人工衛星を打ち上げる際に使われたロケット本体や、その途中で切り離された部品。
- 宇宙飛行士が船外活動中にうっかり落としてしまった工具や部品。
これらはすべて、地球の周回軌道をものすごい速さで移動しています。
デブリがもたらす二つの大きなリスク
地球の周りを高速で飛び交うスペースデブリは、いくつかの大きなリスクを私たちにもたらします。
まず一つ目のリスクは、宇宙での衝突です。現在も稼働している人工衛星や、宇宙飛行士が搭乗している宇宙船、そして国際宇宙ステーション(ISS)のような重要な施設に衝突する危険性があります。たとえ小さなデブリであっても、宇宙空間では相対速度が非常に速いため、衝突すれば甚大な被害が発生し、最悪の場合、乗員の生命に関わる事態にもなりかねません。
そして二つ目のリスクは、デブリが地球に落下することです。ほとんどのデブリは、大気圏に突入する際に、空気との摩擦によって燃え尽きてしまいます。しかし、中には燃え尽きずに、そのまま地上まで落下してしまう比較的大きなものもあります。
実際に、ロケットの燃料タンクといった大きな部品が地上に落ちた事例も確認されています。
元記事の情報によると、最大で4,500トンを超えるような大質量のスペースデブリもあるようです。もし、そのような大きな塊が、私たちの住む居住区に落下してきたら……と想像すると、少し身震いしてしまいますね。
宇宙利用の拡大とデブリ対策のこれから
悲しいことに、新しい人工衛星が打ち上げられるたびに、スペースデブリの数は増えていく傾向にあります。私たちの生活が宇宙からの恩恵を受けるほど、このデブリ問題は避けて通れない、非常に重要な課題になっています。
この増え続ける宇宙のゴミにどう対処していくかは、これからの宇宙開発において、国際社会全体で真剣に取り組むべきテーマです。安全で持続可能な宇宙利用を続けていくために、世界中でさまざまな技術開発や国際的なルール作りが検討され、活発な議論が進められています。
宇宙は私たちの生活と深く結びついていますが、その裏側には、今回ご紹介したような課題も存在します。もし、この宇宙の賑わいや、それに伴うデブリの問題に興味が湧いたら、ぜひご自身の目で、地球の周りを回るたくさんの衛星たちを観察してみてくださいね。
最後にちょっとした雑学ですが、宇宙開発の黎明期には、これほど多くの人工衛星が打ち上げられ、デブリ問題がここまで深刻になるとは予測されていませんでした。技術の進歩とともに宇宙利用が拡大した結果、思いがけない形で地球の周りに「ゴミ捨て場」ができてしまった、とも言えるかもしれません。これからも私たちは、宇宙の恩恵と課題の両方とどう向き合っていくべきか、考え続けていく必要がありますね。