みなさん、こんにちは! 今日は、まるでSFの世界から飛び出してきたかのような、とある技術のお話です。もし、あなたの瞳の色を、たった20秒の施術で変えられるとしたら、どう思いますか? そんな夢のような話が、今、現実のものとして研究が進められているんですよ。医療博士グレッグ・ホーマー氏が提唱する「Lumineyes」という技術について、その仕組みから、気になる注意点まで、ゆるっとご紹介していきましょう。
瞳の色を変える「Lumineyes」とは?
私たちが普段見ている瞳の色は、虹彩(こうさい)という部分に含まれる「メラニン」という色素の量で決まります。メラニンが多ければ茶色や黒っぽく、少なければ緑や灰色、そして青に見えることが多いですね。このLumineyesという技術は、この仕組みにアプローチします。
簡単に言うと、特定の周波数のレーザーを使って、虹彩の最も表面にある褐色のメラニン色素だけを選んで除去するというもの。施術自体は約20秒という短時間で完了し、その後、2週間から3週間をかけて徐々に瞳が青い色へと変化していくと言います。まるで魔法のようですが、科学に基づいたアプローチなんですね。
この技術が実用化されれば、毎日カラコン(カラーコンタクトレンズ)を着ける手間がなくなるかもしれません。メガネやコンタクトレンズを必要とする人がいるように、瞳の色を変えたいというニーズも確かに存在しますから、このLumineyesは大きな可能性を秘めていると言えるでしょう。
知っておきたいメリットと注意点
どんなに魅力的な技術にも、やはり知っておくべき側面があります。Lumineyesは、一度施術を行うと元の瞳の色に戻すことができない「不可逆性」の技術であるという点が、まず一番に挙げられる特徴です。つまり、青い瞳になったら、基本的にはその色と一生付き合っていくことになります。この点は、施術を検討する上で非常に重要なポイントですね。
現在、このLumineyesはまだ臨床試験の段階にあります。限られた方々のみを対象に試験が進められており、その安全性を慎重に確認している最中とのこと。臨床試験を無事に終えるためには、約7,700万円ほどの資金が必要で、現在そのための資金募集も行われているそうです。全ての準備が整えば、約18ヶ月以内には世界中でこの技術が利用できるようになるという見込みも示されています。新しい技術が私たちの生活に浸透するには、こうした試験や準備のプロセスが欠かせませんね。
青い瞳の不思議と光への影響
ここで少し、青い瞳について考えてみましょう。実は、天然の青い瞳は、そのものずばり「青い色素」を持っているわけではありません。虹彩に含まれるメラニンが非常に少ないため、光が散乱することで青く見えている「構造色」の一種と考えられています。そして、多くの青い瞳を持つ人々の虹彩の奥には、光を吸収する褐色のメラニン色素が残っていることが多いのです。このメラニンが、外部からの強い光の刺激を和らげるフィルターのような役割を果たしてくれるんですね。
しかし、Lumineyesの施術で青い瞳になった場合、表面の褐色のメラニン色素が除去されます。もし、元々虹彩の奥に光を吸収するメラニンが少ない方がこの施術を受けた場合、天然の青い瞳とは異なり、光の刺激を直接受けやすくなる可能性が指摘されています。これが、目にどのような長期的な影響をもたらすのか、例えば、強い太陽光によるダメージを受けやすくなる、といったリスクがないかどうかが、今後の臨床試験で慎重に検証されるべき点だと言えるでしょう。
新しい技術は、常に期待と同時に、慎重な検討が求められます。瞳の色を変えるという非常に魅力的なLumineyes。その普及には、安全性と効果がしっかりと確認され、誰もが安心して利用できる未来が訪れることを願うばかりです。
ちなみに、瞳の美しさに魅せられる方は多いですよね。様々な瞳の表情を捉えた写真も人気があります。もしよろしければ、目の拡大写真が美しいも、ぜひご覧になってみてくださいね。
また、今回の記事の元となった情報については、詳しくはこちらのリンクからたどることができます。Doctor claims he can turn brown eyes blue (but he can’t change them back again)