1997年に公開されたもののけ姫は、森を侵す人間達と荒ぶる神々との対立を背景に描かれている。
この大きな渦の中で出会う少女サンとアシタカ。
二人の出会いから生まれる「生きろ」というキャッチコピーの奥深さはとても深甚です。
そんなもののけ姫の続編(ファンフィルム)を作ろうという動きがロンドンあります。
〜ストーリー〜
もののけ姫の伝説が忘れ去られ長い年月がたった
森に住む精霊たちは再び救世主を必要としていた
そこに自分の道を失った少女が森に迷いこむ
【ここから個人的見解】
プロモーション動画をみて頂ければ分かりますが、続編とするのは良くない様に感じます。
動画の中にで出てくる「もう一度姫を必要としている」という言葉。そもそも自然界の者達は人間を必要としていなかった。歩み寄る気配もなかった。
結果としてサンとアシタカが架け橋となり、共存の道を歩むことになったのだ。これは揚げ足をとっただけだが、宮崎駿さんの芸術を汚す事は万人が許さないと思う。
仮に作るのであれば続編としてではなく、海外版という形で全く別のものを作って頂きたい。彼らの伝えたいことはわかります。現代の社会に溶け込めない人々へのメッセージを込めたいんでしょう。
しかし彼らのしようとしていることは、ミロのヴィーナスに腕を付け加えようとしている事と同じ。ファンフィルムだとしても”続編”とするのは許し難い。
まだまだ言いたいことは沢山ありますが、熱くなりそうなのでここでやめておきますw
宮崎駿さんがが構想に16年、制作に3年をかけた大作。私は守っていきたい。