「夏」といえば、あの真っ赤で甘いスイカが恋しくなりますよね。喉の渇きを潤してくれるだけでなく、シャリシャリとした食感もたまらない果物です。そんなスイカ、実は意外な形で注目を集めているのをご存知でしたか? なんと、アメリカのスポーツ選手たちの間で、スイカジュースが密かにブームになっているというのです。日本ではあまりピンとこない「スイカジュース」ですが、一体どんな魅力があるのでしょうか。今回は、このちょっと変わったトレンドの背景にある、スイカの秘めたるパワーについて、一緒に紐解いていきましょう。

スイカジュースと運動後のケア

アメリカのスポーツ選手たちが、運動後に好んでスイカジュースを飲んでいるというのは、少し不思議に感じるかもしれませんね。ただ美味しいから、というだけではない、アスリートならではの理由があるようです。

実はこのスイカジュース、激しい運動の後にやってくる、あのツラい筋肉痛を和らげるのに役立つ可能性があると報告されています。日頃から体を酷使するアスリートにとって、疲労回復やコンディショニングは非常に重要。もしも身近なスイカに、そんな効果があるとしたら、これは見逃せない情報ですよね。

カギは「L-シトルリン」という成分

スイカジュースが筋肉痛ケアに役立つかもしれない、そのカギを握るのが「L-シトルリン」という成分です。とある科学ジャーナルでは、このL-シトルリンの効果に注目した研究が紹介されています。

具体的には、研究者たちがボランティアの方々に運動をしてもらい、その後に3種類のスイカジュースを飲んでもらうという実験を行いました。飲んだのは、

  1. 自然なままのスイカジュース
  2. L-シトルリンを多く含んだ特別なスイカジュース
  3. L-シトルリンを含まないスイカジュース

のいずれかです。

実験の結果、1と2、つまりL-シトルリンを含むジュースを飲んだグループは、どちらも筋肉痛が和らぐ傾向が見られたそうです。L-シトルリンが、運動後の体への良い影響に関わっている可能性が示唆されたわけですね。ただし、この研究の詳しいデータ(例えば、実験に参加した人数や、血液検査の結果といった詳細)については、現在のところ情報が少ない点も理解しておくことが大切です。さらなる研究の進展が期待されます。

L-シトルリンって、どんな成分?

さて、筋肉痛緩和の可能性が注目されるL-シトルリンですが、一体どんな成分なのでしょうか。

L-シトルリンは、アミノ酸の一種です。意外なことに、1930年に日本で、なんとスイカから発見された成分なんですよ。日本では、サプリメントなどの食品素材として使えるようになったのは比較的最近のことですが、海外では以前から様々な目的で利用されています。

例えばアメリカでは、血流を良くしたり、動脈硬化の予防に役立ったり、あるいは精力増強を目的としたサプリメントとして広く使われているそうです。さらにヨーロッパでは、疲労回復を目的とした医薬品「シトルリン-リンゴ酸塩」として販売されている地域もあるほど、その効果が期待されている成分なんです。

サプリメントとの上手な付き合い方

L-シトルリンは様々な可能性を秘めた魅力的な成分ですが、サプリメントとして摂取する際には少し注意が必要です。どんなに体に良いとされる成分でも、過剰に摂取しすぎると、かえって体に負担をかけてしまうことがあります。

「健康に良いから」といって、やみくもに頻繁に摂りすぎると、思わぬ副作用が出てしまう可能性もゼロではありません。例えば、とあるL-シトルリン関連の商品も世の中にはあるようですが、どんなサプリメントも「適量」が大切です。

L-シトルリン 60gL-シトルリン 60g

健やかな毎日を送るためには、基本的にはバランスの取れた食事から、自然界の食材の栄養を摂ることを心がけるのが一番です。特定の成分に頼りすぎるのではなく、自然な形で体に必要なものを補給していく視点が大切ですね。

ちなみに、L-シトルリンは日本発の発見!

L-シトルリンがスイカから発見されたのは、遠い海外ではなく、実は日本だったという話、なんだか嬉しいですよね。身近な夏の味覚であるスイカに、そんな歴史と秘めたるパワーが隠されていたなんて、ちょっとした雑学として知っておくと、スイカを食べるのがさらに楽しくなるかもしれません。これからの夏、スイカを味わう時には、もしかしたら体の中でL-シトルリンが頑張ってくれているかも?なんて想像してみるのも面白いですね。