酸素ボンベ無しで楽しむ海底世界が万人に与えられる日が来るかもしれませんよ!
しかしこの技術の目的は医療なので、その点を少し紹介します。
急性肺障害などの患者は、心停止と脳損傷を回避する為早急に酸素を得る必要がある。
そこでボストン小児病院の研究チームは、酸素ガスを充填したマイクロ粒子を設計した。
この粒子は静脈に直接注入する為、患者は直ちに酸素を確保することができます。
SOURCE:Boston Children’s Hospital’s science and clinical innovation blog
低血中酸素濃度の動物にマイクロ粒子の注入を行うと血中酸素飽和度が復元する。
注入後すぐ正常値に戻るそうです。
気道が完全にブロックされた状態でも15分間も生き続け、
心停止と臓器障害の発生率を大きく減少させるという実験結果が報告されている。
上の写真を観て頂くと分かると思いますがとても小さく簡単に持ち運べます。
従って緊急時や集中治療室などで利用でき、患者の延命・安定効果が期待できます。
酸素の静脈内投与は1900年代に行われた様ですが、ガス塞栓症を起こす問題があった。
そこで彼らは変形可能な粒子に酸素をパッケージ化しこの問題を回避させました。
論文によると酸素と脂質を結合するために、高強度の超音波を使用したとのこと。
粒子のサイズは2〜4μmで、人間の赤血球の3~4倍の酸素を含有し運搬するらしいです。
画像は、酸素ガスをパッケージ化するために使用されたマイクロ粒子。
酸素に乏しい赤血球との接触時に、急激に細胞に結合し酸素を放出します。
その後、脂質シェルは体内で代謝される。
医療以外にも使えそうですね!水中はもちろん宇宙でも!
これ一度は経験してみたいですね。
無呼吸で苦しくないってどんな感覚なんでしょう?