2012年4月27日、メキシコの砂漠で無人のボーイング727を墜落させるというとても興味深い実験が行われました。大規模な実験になるので、メキシコ政府の許可はもちろん、連邦政府の許可も必要になったそうです。
メキシコでは飛行の一部は人間が操作しないといけないという規定があるため、飛行から墜落前までパイロットのJim Bob Slocumさんがコックピットで操作し、彼がパラシュートで脱出した後、元米軍パイロットのChip Shanleさんが遠隔操作で墜落地点まで航空機を誘導させました。
航空機の中には、衝撃を計測するダミー人形(車の衝突実験で使われる様なもの)や、墜落時の内部を記録するカメラなどが設置されており、内部の状態が細かく記録できるようになっています。
動画はABCニュースで放送されたものですが、実際の映像を観ると生き残れる気がしません・・・記事下の2個目の動画が元です。
この研究結果では、航空機の前方に座っている乗客は墜落時生き残れる確立が低く、翼付近中央部の乗客は、骨折などの重症を負うものの生存可能な傷害だったそうです。
そして驚くことに、航空機尾部付近の乗客は大きな怪我をすることなく、墜落後も自分の力で脱出して歩いている可能性が高いという結果が出ました。
墜落しないに越したことはないですが、心配な方は航空機尾部の座席を取ると生き残れる確立が上がるかもしれませんね!
実際に放送されたDiscovery channelの動画も貼っておきます。1時間近くありますが、英語が分からない方は37分辺りから観ると面白いかも?
サムネイルが表示されませんが再生可能です。