カリフォルニア大学の神経科学者、マシュー・リーバーマンさんがTwitterで投稿した「赤色を使ってないのに赤く見えてしまうイチゴ」の写真がとても興味深かったので紹介。
元の写真は、立命館大学の北岡先生が”2色法による錯視効果“の例としてツイートしたものだそうです。下の2つのツイートがその写真になります。
This picture has NO red pixels. Great demo of color constancy (ht Akiyoshi Kitaoka) pic.twitter.com/pZHvbB6QHE
— Matt Lieberman (@social_brains) 2017年2月27日
2色法によるイチゴの錯視。この画像はすべてシアン色(青緑色)の画素でできているが、イチゴは赤く見える。
Strawberries appear to be reddish, though the pixels are not. pic.twitter.com/Ginyhf61F7
— Akiyoshi Kitaoka (@AkiyoshiKitaoka) 2017年2月28日
簡易調査
確かにどちらの写真も赤っぽく見えるのですが、この手の写真や画像は、実際にチェックしてみないと分からないところもあるので、本当に赤系の色が使われてないか調べてみることにしました。なお、調査方法はGoogle Chromeのデベロッパーツールを使いピクセルの色判定を行いました。
まず最初にマシュー・リーバーマンさんの写真。「これは絶対赤系の色使ってるよ!」という所をいくつも調べましたが、全て青緑色で構成されていました。まさに錯視効果!!
そして立命館大学の北岡先生の写真。これもマシュー・リーバーマンさんの写真と同様に「ここは赤使ってるんじゃないか?」という所を何箇所もチェック。
赤系の色・・・使われてました・・・
それよりも驚きなのは、より赤っぽく見えるマシュー・リーバーマンさんの写真は、完全に青緑系の色しか使っていないことでした。私は専門家ではないので詳しいことは分かりませんが、錯視ってとても奥が深いですね!
今回デベロッパーツールで簡単に色を調べてしまいましたが、専用の編集ソフトを使って色を調べてみると、もしかしたら違う結果になるかもしれません。